心が原因の体の症状はいろいろあります。たとえば、動悸がする、冷や汗がでる、めまいがする、眠れない、イライラする、気力がない、発作を起こすのではないかという不安や恐怖があるなどです。こういった心の病気は長引くほど、解消までに長い時間を必要とするようになります。病院に通い薬を飲むと、一時的に症状は抑えられるでしょう。しかし根本的なところはよくなっていないかもしれません。 心理療法先進国のアメリカでは、身近にかかりつけの心理療法のカウンセラーがいて、何かあるとすぐに相談する人が少なくありません。テレビドラマや映画でも、そんな場面がよく出てきます。体調を崩してホームドクターにかかるのと似たような感覚なのでしょう。
しかし日本人の場合は一人で悩んでしまいます。長い間1人で苦しんだ末に、相談に来られます。どうしてもっと早く相談に来られないのだろうかと、そのたびに思います。
「心理療法って何?」と思われる方も多いことでしょう。さまざまなアプローチがあり、今回のこの紙面でお伝えできないのが残念です。初回20分間無料となっていますので、興味のある方是非いらしてください。心の病気は心で治しましょう。
「カウンセリングをしていると辛くなることはありませんか。人の悩みや苦しみを聞いていると自分も苦しくなりませんか。」私はよくこんな質問を知人や友人からされます。きっと誰もが抱く疑問なのかもしれません。
確かに、人の悪口や不平不満を聞いて体調が悪くなったり、なんとなく気持ちがおもくなった経験はどなたにもあることでしょう。カウンセラーのなかには人の人生をも左右する仕事の重さに耐え切れず、やめてしまう方もいらっしゃいます。しかし私はカウンセリング終了後、なんとも言えない心の温かさや充実感をいつも感じています。人を援助する仕事として、また自分自身を磨くために、カウンセリングや心理学を一生学び続けたいと思っています。
本来、人は「生きる力」を持っています。どんなクライアントさんでもそうですし、この仕事を始めてそれを強く感じています。私はその力を目の当たりにして「人間って素晴らしいな~」といつも感動したり、逆に勇気付けられたりしています。例えば、こんなクライアントさんがいらっしゃいました。ちょっとした人間関係のトラブルなどが原因でストレスをためてしまい、パニック障害やうつ状態になられた方です。初めて面接室に入っていらしたときは、緊張した面持ちで体の症状もきつく、本当にお辛そうでした。しかし、2時間して部屋を出られる時には顔の表情がゆるみ笑顔さえも見せてくださり、「また来ます。」と言って帰って行かれました。その笑顔を見るたびに私は思います。ちょっとしたボタンの掛け違いで今はこうなっているだけなんだ、だから大丈夫と。
カウンセリングはその人の中にある、その人だけの宝物が輝けるように援助することが大切です。クライアントさんを信頼し信じる心を胸に、私は今日もカウンセリングをし続けます。
カウンセラー 柳川由美子